ガス浸硫窒化

<概要>
浸硫性ガスと窒化性のガスの混合ガス雰囲気中で処理いたします。
最表面に浸硫層、次いで窒素化合物層、窒素拡散層が形成します。
また、浸炭性ガスを同時に導入する処理条件もあります。
ガス浸硫窒化は、摩耗特性と潤滑特性の改善をします。塩浴中で行なう浸硫と異なり表面は比較的滑らかです。

各種の窒化法と比べ摩擦係数(μ)が低く耐焼付き性に優れています。
納期は、3~4日になります(詳細はご相談ください)。

排ガスは、分解炉に通しアンモニアを分解します。次に除外装置にてH2Sガスを基準値以下の濃度にしますので、当社のガス浸硫窒化処理はクリーンで安全な処理です。

<特徴>
ステンレス鋼などの難窒化材へも適用が容易です。

<用途>
産業機械部品
自動車部品(潤滑性、耐焼付性、耐磨耗性が向上します。ギア鳴りが低減します。)
ダイカスト金型(耐ヒートチェック、耐溶損性、離型性が向上します。)
ダイカスト部品(離型性、耐溶損性が向上します。)

<利点>
大型金型も処理可能です。
(φ1000×2000H)

  • ガス浸硫窒化写真1
  • ガス浸硫窒化写真2